【窓台・バルコニー】失敗しない!水切りシートの選び方
本日は、窓台・バルコニーで用いる水切りシートの選び方についてお伝えいたします。
水切りシートは種類も多いですが、この記事でご紹介するポイントをおさえて水切りシートを選べば
「こんな水切りシートにしなければよかった・・・」
「自分が選んだ水切りシートのせいで現場が疲弊しているし施工ミスも増えた・・・」
ということも避けられます。
「安いから」「勧められたから」と何も調べずに切り替えるのは危険です。
家を守るために。お施主様を守るために。とても大事なことです。この記事で説明する選び方のポイントは最低限知っておいてください。
それでは水切りシートの選び方として「1.耐久性」「2.施工のしやすさ」「3.透湿性」という3つの観点から解説していきます。
目次
選び方その1:耐久性
水切りシートということで防水性は当たり前。問題はそれが長続きするかどうかです。
初期防水性だけでなく、耐久性を確認しましょう。はじめは防水性能が高くても耐久性の低いシートを使えばいずれ劣化してしまいます。
水切りシートの主な劣化の原因は「熱劣化」です。窓台やバルコニーなど基本的に室外に施工される水切りシートは「夏は高温・冬は低温」と気温の変化を直接受けます。温度変化を繰り返していくことで劣化していくことになります。
POINT!熱劣化に強いかどうかは、素材で決まる
こうした熱劣化に関しては素材が熱に強いかどうかを考えましょう。
まずゴム系、アスファルト系の水切りシートはよく利用されていますが、決して熱に強い素材ではありません。夏に高温・冬に低温、という温度変化を毎年繰り返していくことで少しずつ劣化していきます。中には合成素材などで素材を改良し耐熱性を高めている製品もあります。
ちなみに車のタイヤはゴム製ですが未使用品でも劣化するため寿命は製造から10年と言われています。
続いてプラスチック系の水切り部材について。こちらも高耐熱性プラスチック・樹脂プラスチックなど耐熱性を改良した素材もございますが、プラスチックですので基本的には熱に弱い素材になります。
同じくプラスチックでできている洗濯ばさみは熱や紫外線に弱く、私も洗濯物を干すときに何本折ってきたか数え切れません。
また高密度ポリエチレン不織布のタイベック®という素材でできた水切りシートとして「デュポン™タイベック®フラッシングシート」という製品があります。タイベック®は米デュポン社が開発し特許を取得しており30年相当の熱劣化に関する耐久試験でも高い耐久性が証明されており、防護服や透湿防水シート(外壁下地材)、紙幣としても利用されています。
他にも様々な素材の水切りシートがありますし、今後も登場するかもしれません。
重要なことは、この製品は熱に強いのかどうか?耐久性は高いのか?とメーカーHPを調べたり問い合わせたりすることです。
選び方その2:施工のしやすさ
水切りシートそのものの性能もさることながら施工しやすい製品を選ぶことは重要です。
現場で手間のかかる製品や重くて持ち運びしにくい製品など、職人の方がストレスを感じながら仕事をしてしまえばどうしても施工ミスも出てきてしまいます。
どんなに性能の良い製品を利用したとしても、適当な施工をしていたら防水リスクは高まります。
「この水切りシートは誰でも施工しやすいか?」という視点で選ぶことで施工品質を高めることができます。
POINT!重量は軽いに越したことはない
まずは重さ。水切りシートは一般的にロールで販売されています。
ゴム系、アスファルト系の水切りシート は300mm×20mの1ロールで4.5キロ~6キロほどになります。厚みもありますし決して持ち運びは楽ではありません。
タイベック®(高密度ポリエチレン不織布)製の水切りシートなら330mm幅×40mの1ロールでたったの1.5キロ。ゴム系・アスファルト系のおよそ8分の1と驚異的な軽さです。片手でも持ち運びでき、実際に持ってみてもとても軽いです。
最後に プラスチック系の水切り部材 に関してはロールではなく1点1点が分かれておりまとめて持ち運ぶ必要がありません。重量に関してあまり気にする必要はないでしょう。
このように素材によって重さはかなり異なりますので一度手に取って重さを確認することをおすすめします。
POINT!厚みも気をつけるべし
次に厚みです。水切りシートは窓枠やバルコニーで折り曲げてタッカー留めするのが基本ですので、薄くて折り曲げしやすい素材のほうが施工品質は高まります。
現場の方から聞いた意見では、曲げにくい素材を使うと片側をタッカー留めしているときにもう片方が起き上がって施工箇所がズレてしまうこともあるそうです。
ゴム系、アスファルト系の水切りシート は0.6mm~0.8mmほどのものが多いです。
タイベック®(高密度ポリエチレン不織布)製の水切りシート は0.34mmとゴム系・アスファルト系と比べて約2分の1ほど。使用している工務店様からは「折り曲げやすくタッカーが打ちやすい」「現場でカットするときに、カットしやすい」といったお声もいただきます。また薄い分、同じ1ロールでも約2倍使えることになります。
プラスチック系の水切り部材 の場合は、窓枠用・バルコニー用など施工箇所ごとに成形されているため厚みは気にする必要はないでしょう。部材を施工箇所に合わせて防水テープで固定するだけの施工のためカットや折り曲げの必要がない点はメリットですが、防水テープの貼り方など施工者によっては隙間ができてしまう可能性がありますので注意が必要です。
選び方その3:透湿性
水切りシートはぜひ透湿性を持つ製品を選んでください。
透湿性とは、湿気を外に排出することができる性能のことです。水切りシートとして外からの水分の侵入を防ぐだけでなく湿気を排出することで内部での結露を防ぎ、施工した躯体の乾燥状態を保ち、躯体の劣化や腐敗を防ぐ効果があります。
一方、透湿性を持たない場合は、水切りシートの内側で発生した結露や侵入した水分の逃げ道がなくなり留まり続け、躯体の劣化が進みます。
万が一のことを考え透湿性を持つ水切りシートを検討いただくことをおすすめします。
POINT!透湿性を考えるとタイベック®フラッシングシート一択に
業界初の透湿性を持つ水切りシートとして注目されているのが タイベック®(高密度ポリエチレン不織布)製の水切りシート「デュポン™タイベック®フラッシングシート」です。高い耐久性や施工のしやすさだけでなく、湿気を逃がす性能まで持ち合わせた水切りシートになります。
もしまだ使用したことがなければ、サンプル品などで一度お試しいただくことを強くおすすめします。
他の素材では、 ゴム系、アスファルト系の水切りシート や プラスチック系の水切り部材 は高い防水性能を持っている一方で透湿性はありません。
■まとめ
水切りシートの選び方
ゴム系・アスファルト系 | プラスチック系防水部材 | タイベック®(高密度ポリエチレン不織布) | |
耐久性 | △ | △ | ◯ |
施工のしやすさ | △ | ◯ | ◯ |
透湿性 | ✕ | ✕ | ◯ |
本日は水切りシートの選び方について解説いたしました。
耐久性、施工のしやすさ、透湿性で考えたときにはタイベック®が素材としてとても優れています。
水切りシート選びについてあまり考えたことがなかったという方は、これを期にご検討されてみてはいかがでしょうか。
当社では「デュポン™タイベック®フラッシングシート」をおすすめしています。
防水資材を専門で取り扱う当社(リックス工業)では、デュポン™タイベック®フラッシングシートの利用をおすすめしています。
1.タイベック®を基材とした高い耐久性をもつ水切りシート
2.薄く軽い抜群の施工性で現場の職人様も使いやすい
3.業界初の透湿性をもち躯体の劣化を防ぐ効果を持つ
このような性能を持つデュポン™タイベック®フラッシングシートを利用することで住宅の防水性能は間違いなく上がります。
ご検討の際はリックス工業までご連絡ください。
デュポン™製品のお見積りはリックス工業へ
✓デュポン™製品専門代理店ならではの豊富な知識
✓対応スタッフ全員がデュポン™タイベック®マスターなどの専門資格を取得
✓製品販売だけでなく、施工方法のレクチャーなど柔軟に対応
✓必要な材料を必要な量だけ。邸別配送も可能
✓14時までの注文で当日スピード出荷
その他、お客様のご要望にできる限り柔軟にご対応いたします。
デュポン™製品をご検討の際はぜひリックス工業株式会社までお問い合わせください。
お急ぎの場合は0285-25-6620(平日9:00-18:00)までお気軽にお電話ください。