【徹底比較】ストレッチガード®はプラスチック成形品と比べて何が優れてる?

本日は、伸張性防水角部材「ストレッチガード®」について、お客様からいただくご質問にお答えいたします。

お客様からこんな質問をいただきました。

「現状では、水切りシートを施工するときは窓台角部※を防水テープで覆っています。窓台角部の防水性を高めるためにストレッチガード®を検討したいのですが、同じような商品として他社のプラスチック成形品もありますよね。比較するとどこが優れているんですか?」

↑※窓台角部というのはこの部分です。

こちらの窓台角部において、水切りシートの上から防水テープを重ね貼りしている工務店・施工業者様は多くいらっしゃいるかと思います。

ですが実は、防水テープの場合はテープの貼り方によってはピンホールと呼ばれる小さな隙間から雨水が侵入してしまい、漏水事故へと発展する可能性があります。

このピンホールを防ぐため、ストレッチガード®に代表される防水ブチルテープや、プラスチック製の成形品部材が使用されていますが、材質や特徴、使い勝手は大きく異なります。

そこで今回は、ストレッチガード®とプラスチック成形品との違いについて徹底解説します。

■ストレッチガード®とは?

ストレッチガード®とは、サッシ角部、バルコニー出隅部、バルコニー直交部、ダクト部などで用いられるデュポン™社製の伸張性の防水角部材です。

使用する箇所によって、次の3種類のラインナップがございます。

1.ストレッチガード®一般部用(窓台の角、バルコニーと外壁との直交部での防水に用いる)

窓台角部
バルコニー直交部

2.ストレッチガード®出隅部用(バルコニー手すり壁の天端の出隅部の防水に用いる)

バルコニー出隅部

3.ストレッチガード®テープ(ダクト周りの防水に用いる)

ダクト部

■ストレッチガード®が選ばれる理由

ストレッチガード®が工務店・施工業者様から選ばれている理由は、雨漏りしやすい箇所の防水性能を高めるのに特化した製品だからです。

実は木造住宅の保証事故で最も多いのは雨漏りです。さらに雨漏りする場所で最も多いのは、屋根ではなく意外にも、1位はサッシ周り、2位がバルコニー周りなのです。

雨漏りというと「屋根から」という印象を持たれがちですが、実は同じく雨が当たりやすいサッシやバルコニーが、最も漏水事故の危険性が高い箇所なのです。

そしてサッシから雨漏りする原因はコーキングの劣化、外壁のひび割れなど様々ございますが、防水テープの施工不良が原因の漏水事故も発生している事例もございます。

そうした中、デュポン社では最も雨漏りの危険性の高い箇所を守るのに特化した商品として、2015年にタイベック®フラッシングシート(水切りシート)と、ストレッチガード®(防水ブチルテープ)を販売開始し、多くのお客様で利用されています。

しっかりと施工を行っておかないとトラブルやクレームの原因になりますので、今一度施工方法についてぜひ考えていただき、決して油断せずに対策していただきたく思います。

■ストレッチガード®とプラスチック成形品の比較

さて、開発されたストレッチガード®ですが、同じく防水部材として用いられるプラスチック成形品と比較するとどんな特徴があるでしょうか。

3つの観点から比較していきたいと思います。

◯1.耐久性での比較

・ストレッチガード®の耐久性

ストレッチガードの素材はシワ加工したタイベックとブチルゴムで、そもそも丈夫なブチルテープ以上の耐久性を誇っています。デュポン™社では30年相当の耐久テストも実施しています。

またストレッチガードはプラスチック成形品とは異なり、伸張性を合わせ持つ「伸びる素材」です。例えば、経年によって木が痩せてしまった場合でも、ストレッチガードは水切りシートとともに躯体に貼り付いていますから、木との間に隙間ができることはまずありません。

・プラスチック成形品の耐久性

ではプラスチック成形品の耐久性はどうでしょうか。

まず、プラスチック成形品はサッシやバルコニーなどの箇所にピッタリとはまるように整形されており、あとは防水テープで固定するだけという施工が簡単な商品です。

ですが、文字通り素材はプラスチックですから経年劣化しやすい素材です。

プラスチックって劣化するの?とお考えの方は、洗濯バサミを思い出してください。

プラスチック製の洗濯バサミが突然割れてしまった経験はありませんか?

洗濯ばさみはポリプロピレンやポリエチレンといったプラスチックでできていることがほとんどで、これらは紫外線や雨水、気温の変化によって劣化していく特徴があります。

1年や2年で劣化することは少ないかと思いますが、20年30年と住み続ける家です。プラスチック製品の劣化については考えていただきたいところです。

またストレッチガードは「伸びる素材で躯体に貼り付く」といった特徴がありますが、プラスチック成形品は形が決まっているため、伸びません。もしも木が痩せてしまった場合には隙間が発生し、そこから水が入ってくる可能性が考えられます。

◯2.部材点数での比較

・ストレッチガード®の部材点数

ストレッチガード®は施工箇所ごとに異なる3つの種類しかありません。この3種類であらゆるサイズの窓やバルコニー、ダクトに対応することができます。

それを実現するのが、ストレッチガード®の持つ伸張性です。引っ張ると約2倍まで伸ばすことができるため、さまざまな大きさ、形状の部位に対応していくことができます。

これによって、部材点数を最小限に抑えることができます。1棟の住宅でもサッシの種類やダクトの大きさは様々ですから、同一の部材ですべて対応できることは大きなメリットです。

・プラスチック成形品の部材点数

ではプラスチック成形品はどうかというと、サッシの種類やダクトの大きさの規格に合わせて様々なサイズの部材がラインナップされています。伸び縮みするわけではありませんので、施工箇所に合わせてぴったりなサイズで部材を施工しなければいけません。

つまり、1棟の住宅の中でも様々なサイズの成形品を用意しなければいけません。いろんなサイズの成形品を在庫しておき、現場にも持ち込まなければなりません。

すると部材を在庫からピックアップするときの手間が発生しますし、めったに使わないサイズの部材は在庫として余りやすくなります。

◯3.施工性での比較

・ストレッチガード®の施工性

ストレッチガード®の施工は、「直接貼り付けるだけ」というカンタン一発施工です。

これは見ていただいたほうが理解しやすいと思うので、動画でご覧ください。

一発施工のメリットは、施工者によるバラつきが発生しにくいということです。部材は1つで貼り付けるだけですから、きちんと施工方法を覚えておけば間違える可能性は低いです。現場でこの動画を見ながら施工すれば、ほぼ間違えないでしょう。

仮にどんなに性能の良い部材を使ったとしても、施工品質にバラつきがあってしまっては漏水事故は防げません。その点から考えても、ストレッチガード®は施工性の優れた防水部材です。

※どれくらいカンタンかを体験する方法

もちろん、いくらカンタンといっても試してみないと分からないですよね。そこで当社では、サンプル品をご用意しております。

サンプルを用いた施工方法のご説明も行っておりますので、ご希望場合はこちらのフォームから「ストレッチガード サンプル希望」と記入して、送信してください。

詳しい担当者からすぐにご連絡させていただきます。

→ 問い合わせフォーム(「ストレッチガード サンプル希望」とお送りください)

・プラスチック成形品の施工性

続いてプラスチック成形品ですが、角部に成形品を取り付け、防水テープで隙間が発生しないように貼り付けるという方法になります。

たしかに施工の手間という意味では、「はめこんで固定するだけ」とカンタンですが、防水テープの貼り方や枚数、長さなどでバラツキが発生しないかどうかは注意が必要です。バラつきがあると、現場監督がその箇所を毎回チェックしてやり直すなど、品質確認の手間も増えてしまいます。

「施工性」というのは単純な現場での施工スピードだけでなく、在庫管理、部材のピックアップ、さらには品質確認、といったところまで踏まえて考えていただければ幸いです。

■まとめ

いかがでしたでしょうか?

本日は、

「現状では、水切りシートを施工するときは角部を防水テープで覆っています。そこの防水性を高めるためにストレッチガード®を検討したいのですが、同じような商品として他社のプラスチック成形品もありますよね。比較するとどこが優れているんですか?」

というご質問に、1耐久性、2部材点数、3施工性という3つの観点からお答えいたしました。

3つの観点において、デュポン製のストレッチガードであれば高い性能を誇ります。これを機に、導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

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 ✓対応スタッフ全員がデュポン™タイベック®マスターなどの専門資格を取得
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